amana visual

TOP

“GIN”にまつわる自由な妄想 -後篇- 

:

ボタニカルジンの愉しみ方

アマナの個性あふれるクリエイターたちが、私的な興味や関心ごとを自己のフィルターを通して発信。前回に引き続き、フォトグラファー菅野桂子が“ジャケ買い”したボタニカルジン。1杯目の穏やかで潤いのあるビジュアルから一転、2杯目のカクテルは少しビターな大人の世界を幻想し、その世界観を撮り下ろす。フードクリエーターとタッグを組んだカクテル・レシピとその妄想は何処へゆくのだろう――。

detail01

ショットバーのアルバイトでカクテルの味を覚え、今も時折、一人でバーに通うという菅野桂子は、まるで夜の喧騒を映し出す鏡のように、そしてその喧騒のさざ波のような躍動感を、シンプルで美しいボトルに重ねていく。強い個性を余韻に残すジンのテイストを、ビターでダークなトーンで表現する。


 

島民による蒸留所

本土と海峡で隔てられ、古代遺跡とゲール語を残すこの島は、独自の文化と引き換えに産業が乏しい。若者たちは職を求めて、美しく穏やかな故郷を離れていった。島に蒸留所をつくれば雇用の創出につながり、見学に来る人たちで地域が賑わうのではないか。2015年9月、島の人たちによってアイル・オブ・ハリス蒸留所が設立された。インデペンデントの小さな蒸留所は、島民の希望に満ちた「ソーシャル・ディスティラリー」だ。

detail01

ボトルカット撮影 森 健太朗(assistant Photographer)
販売元提供画像

この蒸留所でつくられるジンには、島の植物が使われている。キーボタニカルは沿岸で採れるシュガーケルプ。テイスティングノートの後味には、ジュニパーとシトラスピールのノートが持続し、時間を掛けてゆっくりと広がり、バニラやブラックペッパーのニュアンスがやさしい海の記憶とともにフェイドアウトしていく、と記されている。


 

菅野桂子の妄想

ボトルに魅かれて“ジャケ買い”した「アイル・オブ・ハリス・ジン」を傍らに、その故郷のハリス島へ思いを馳せる。スコットランドの西の果て、アウター・ヘブリディーズの群島のひとつ、手つかずの海岸、美しい荒野、夜の静寂――。ハリス島の内に秘めたプライドに、深遠なる宇宙、漆黒の海に放たれる純白の月光を想起する。

detail02

妄想カクテルN°∞

フード・コーディネーター(hue and所属)の小川雅代が、2杯目の妄想カクテルに深みを持たせる。シュガーケルプの香りと相性の良いシングルモルトウィスキー「ラフロイグ」で、スモーキ感をプラス。さらに「ビターズ」を加えてバーさながらのカクテルに仕上げた。小川の色彩感覚が闇に映える。

妄想カクテルN°∞
静けさの中に、母なる海を思わせるジンとラフロイグの大地の香りが湧きあがる。

【材料】
ハリスジン  20ml
ラフロイグ 10ml
ライム果汁  10ml
ビターズ   数滴
トニックウォーター 適量
ローズマリー 1枝
ライムカット

【作り方】
1、グラスに氷を入れ、ハリスジン、ラフロイログ、ライム果汁、ビターズを加える。
2、炭酸水を加え、軽く合わせて、ローズマリーとライムを添える。




 

妄想クリエイターたちのご紹介

フォトグラファーの撮り下ろしビジュアルを読み解くのは、レタッチャーのカワノミオ。漆黒のニュアンスを引き出しながら、透明感ある艶を与えていく。氷の一片まで完璧な妄想カクテルを仕上げると、実はお酒が一滴も飲めないことをこっそりと打ち明けてくれた。


最後に、このジン・カクテルをより深く味わうために、アシスタントフォトグラファーの渡邉光平が、曲を選ぶ。奇才ダリの幻想的で没入感のある作品は、眠りに入る瞬間の夢と現実の狭間で見た景色を描いたという。この話を高校生時代に聞き齧った渡邉は随分と図々しく解釈し、お酒によって現実世界から一歩距離を置くことで妙案が生まれると過信して、日々晩酌の肴にしている。

 


 

クリエイター達の果てなき妄想で、ひとつの夜が更けていく。
 
<協力>
スコッチモルト販売株式会社
Website : http://scotch-malt.co.jp
Saketry : http://www.saketry.com/

hue and
食にまつわるビジネスシーンの様々なリクエストにフードコンシェルジュがお応えいたします。
Website :https://hue-hue.com/and/
フードコンシェルジュ 森河奈美江
 

Photographer

菅野 桂子Keiko Kanno

View artist page

Retoucher

カワノミオMio Kawano

View artist page