ワンストップで制作する“CGモビリティ×実写背景”
モビリティに特化したCGクリエイティブ・ユニット「croobi(クロオビ)」
モビリティならではの専門性が必要となる表現や、魅せる技を知り尽くしたクリエイターが、表現力と技術力を惜しみなく発揮しCGムービー・静止画の制作、ディレクションを行なっています。
モビリティならではの専門性が必要となる表現や、魅せる技を知り尽くしたクリエイターが、表現力と技術力を惜しみなく発揮しCGムービー・静止画の制作、ディレクションを行なっています。

今回はCG表現を最小限に留めながら実写の撮影背景を用いて、制作のスピードと予算、そして醸し出す臨場感のある表現のバランスを最大限に発揮するためのメソッドをご紹介。“CGモビリティ×実写背景”の模擬ビジュアルと、CGクリエイターからのコメントを交えてご案内します。
同時進行で走る、二つの専門チーム
amana visualでは、実際の背景(街並みや風景)をロケで撮影するフォトグラファーを中心としたチームと、CGクリエイティブ・ユニット「croobi」、二つの専門チームをアサインします。
「croobi」チームは、3D-CAD(3D-Computer Aided Design:3D設計図)データのセットアップから開始。
CAD-CGI Director 鵜飼 美生 :
「製品の3D-CADデータを、3DCG制作に最適なデータへ変換、編集や加工を施して3DCGモデルデータを作ります。データへ色や質感の設定をし、仕様チェックを経るまでの工程をまとめてセットアップと呼んでいます。
モビリティ産業では、メーカーから汎用性の高い3DCGモデルデータを支給していただくことの方が多いのですが、あくまでもビジュアル制作に特化した弊社独自のデーターベース、知見の詰まった制作環境にマッチさせるために、色や質感などを改めて設定することもセットアップ工程の一部となっています。」
「croobi」チームは、3D-CAD(3D-Computer Aided Design:3D設計図)データのセットアップから開始。
CAD-CGI Director 鵜飼 美生 :
「製品の3D-CADデータを、3DCG制作に最適なデータへ変換、編集や加工を施して3DCGモデルデータを作ります。データへ色や質感の設定をし、仕様チェックを経るまでの工程をまとめてセットアップと呼んでいます。
モビリティ産業では、メーカーから汎用性の高い3DCGモデルデータを支給していただくことの方が多いのですが、あくまでもビジュアル制作に特化した弊社独自のデーターベース、知見の詰まった制作環境にマッチさせるために、色や質感などを改めて設定することもセットアップ工程の一部となっています。」

amana car (弊社独自のモック車)のCADデータ例
"CG制作における有段者"集団を志す「croobi」は、文字通りCGを極めた専門性の高い分野を少人数の精鋭チームです、モビリティ案件を数多く手掛けており、その実績の中で培ってきた、作業の的確さやスピード感は信頼性の高いクリエイティビティを誇っています。
フォトグラファーを中心に構成されたチームは、全国からコンセプトにあう背景をコーディネーターとともにセレクトしています。そして、可能な限り実体に近い形状のモビリティを現場に配置し、ここでアングルや光の状態など、グラフィック全体の世界観を定めていきます。
緻密なアングルハント
CGを用いたGR制作の中で、重要かつ作業の効率化に欠かせないのが適切なタイミングで行われるアングルハントです。使用する媒体や表現に合わせ、レンズや切り取り位置を設定し、被写体の細かい角度や背景の見え方など合わせて検証していきます。

amana car +アングルハントカメラ

amana car +アングルハントカメラ + 背景
背景を含めたフルCGでの制作の際には、CADデータからセットアップしたモビリティをリアルタイムで表示し商品や背景の見せ方の検証を行います。しかしながら今回は、背景撮影時に実際の背景や実体に近いモビリティでのアングルハントを既に済ませているため、撮影から上がってきたデータをもとにCGモビリティを当てはめていきます。
HDRを用いた背景撮影
CG製品を背景と合わせる際にリアルな演出として重要なポイントの一つが、背景から受ける環境光の設定です。背景用とは別に、実際にグラフィックカットを撮影したその場所で、HDR画像を被写体の設置位置から360°撮影しデータ化。

amana car + HDR背景(環境光)
3DCGのビジュアル製作時にコンピューター上に巨大なドームを作りHDR画像を背景として設置。

amana car + HDR背景(環境光)+ライティング
HDR環境光と合わせ更にライティングを加えることで、フォトグラファーが撮影した背景のグラフィックカットとマッチしたフォトリアルなCGへと作りあげていきます。
CG Creator 羽田 貴尚 :「CG空間では、実在しないような巨大なライトを組むことが可能なため列車や飛行機など大きな被写体へのライティングが簡単に実現します。その反面、リアリティを無視してしまうことで、アマナが得意とするフォトリアルな表現から乖離しないよう、綿密なディレクションが重要になってきます。
かつてアマナでは、フィルム撮影時代から車を得意としてきたフォトグフラァーに、実際にCG空間でのライティングをディレクションしてもらいそのノウハウをCGクリエイターに受け継ぐ取り組みをし、長年培ってきたリアルな表現をCGでの再現できるような体制となっています。」
CG Creator 羽田 貴尚 :「CG空間では、実在しないような巨大なライトを組むことが可能なため列車や飛行機など大きな被写体へのライティングが簡単に実現します。その反面、リアリティを無視してしまうことで、アマナが得意とするフォトリアルな表現から乖離しないよう、綿密なディレクションが重要になってきます。
かつてアマナでは、フィルム撮影時代から車を得意としてきたフォトグフラァーに、実際にCG空間でのライティングをディレクションしてもらいそのノウハウをCGクリエイターに受け継ぐ取り組みをし、長年培ってきたリアルな表現をCGでの再現できるような体制となっています。」
すべてのパーツをつなぎ合わせて、フォトリアルな世界観を作り上げる
CADデータのセットアップ、HDR環境光+ライティング、アングルハントが定まったタイミングで、レンダリング(書き出し)行い、ここで初めて背景と合成作業が行われます。

amana car レンダリング例
team croobi 山本貴幸 :「レンダリングの段階では、モビリティ1台に対して多い時には10層以上に分けたデータで書き出しを行います。被写体の曲線の場所などが写り込みで分かりにくい場合も、層に分かれていることでマスクに当て込むことが可能になります。光やガラス、反射の表現は圧倒的に2Dの方が得意なためCGライティングで作ったエレメントの要素ごとに出力したものをあたりとして制作にあたります。」

実写背景

実写背景+ amana car
team croobi 山本貴幸 :「事前に撮影チームから共有される撮影背景をもとに準備を始め、3DCGからレンダリングした素材データを受け取ってから実際の作業がスタートします。HDR環境光をあてはめて制作したCGはレンダリングの時点でかなりリアルに仕上がってきますが、その技術力が故に埋没しがちな広告的な表現をグラフィックで一つ一つ引き立たせていくような作業になっていきます。特にモビリティの場合では、被写体のチャームポイントとなるようなプレスラインや、窓などのガラス素材、ヘッドライトの光など、リアルだけでは表現しきれないモビリティの魅力や、クライアントの意図を汲みながらフォトリアルな表現を探っていきます。
人工的なリアルの中でもいかにアナログな部分を作っていくのかが、CGの2Dレタッチ表現における世界観の追求だと考えています。フォトレタッチで培ってきたノウハウを最大限活かしながらも、その表現の近道を探しながらスピード感のある作業も心がけています。」
制作のスピード感、画の正確さや臨場感、その全てが各クリエイターの表現力の高さです。専門性の高いクリエイター集団であるamana visualだからこそ、ぴたりと息を合わせることができます。
最新事例【TOYOTA CROWN × croobi】
2022年7月に発表されたTOYOTA 新型CROWN「ポートレート」篇。
新時代を担う新しいCROWNが街並みの中に佇む姿を、「croobi」と撮影チームのワンストップサービスで制作しました。
新時代を担う新しいCROWNが街並みの中に佇む姿を、「croobi」と撮影チームのワンストップサービスで制作しました。

TVCMの中でも、“CGモビリティ×実写背景”で制作したグラフィックをご利用いただいています。
企画:トヨタ・コニック・プロ 株式会社
広告会社:株式会社 電通
制作会社:株式会社 電通クリエーティブキューブ
※CM内CGグラフィック制作スタッフ<amana>
CGDirector :<croobi>(羽田貴尚、山本貴幸、徳永功、竹本英正、斉藤優一)
Producer : 森洋平、大野瑛里加、石畑麻霞
team croobi 徳永功,齊藤優一,竹本英正,伊東栄二 :
「短期納期の案件でしたが、チームワークを駆使し効率的に下準備をすることができたため、作業自体はスムースに進められました。背景によっては、HDRの撮影時にどうしても車と同じ場所で撮れないなど工夫が必要なカットがありましたが、フルCGでの背景制作を得意としているのでそのノウハウを活かし、実際に3Dで映り込み用の背景を作るなどのクオリティアップを図るなどの対応ができました。ストック写真を用いたような場所でも、似た環境のHDR素材を加工し対応することが可能です。」
モビリティに長年特化してきたからこそ得た知識や経験をフルに活用しながら、一つ一つのクライアントワークにフィットするアウトプットを常に模索し続ける「croobi」。是非、お問い合わせください。