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3人のフォトグラファーが本気で切り撮る "it boy" 小河原 義経 vol.0 - introduction -

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フレッシュで鮮烈な個性を放つ、up comingな1人の男性を、個性の全く異なるクリエーター3名が全力で撮りおろす。 "it boys" 特集。

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あのフォトグラファーなら、どんな表情を引き出すだろう?どんな世界観を切り撮るのだろう?
日々広告写真を撮影するフォトグラファーたちに、今後の活躍が期待される ”it boy” をそれぞれの感性で撮り下ろしてもらう、そんなプロジェクトを持ちかけてみた。

 

3人のフォトグラファーたち

ひとりの被写体を撮影し、それぞれの個性と技術を発揮するのが今回のミッション。その難しいお題に応えてくれそうなフォトグラファーとして、秦和真、岩本彩、堀内誠が選ばれた。


秦和真はフォトグラファー2年目の若きフォトグラファー。作品は重厚で高級感があり、アーティスティックな感性は今回の企画にピッタリ。落ち着きのあるトーンで静物画を思わせる“物撮り”のスキルも高い。「現実世界を写しているのに現実を超越することがある。予期せぬ瞬間を見出せる」ことを、写真の魅力だと語る秦。上田義彦氏の広告写真に衝撃を受け、感情を動かす広告写真の面白さに惹かれ、この世界に飛び込んだ。
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岩本彩は独特のセンスでファッショナブルな写真も得意だが、時には見たことがないような奇抜なアイディアも披露する。実は、かつて社会福祉の仕事を志していて、国家資格も取得したという変わり種。そのためか、写真家としての関心の中心は、被写体そのものの魅力を撮ることらしい。人物の表層だけでなく内面を可視化するような力のある彼女には、モデルと距離が近い、ドキュメンタリータッチの作品に期待したい。
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堀内誠はキャリアが長いベテランだけあって、どのジャンルも自在に撮ることができる。高いクオリティで華やかに目を惹く表現が得意な、まさに広告写真のプロフェッショナル。もともと機械設計の仕事をしていただけあって、精密なスタジオライティング、高度なレタッチ技術を駆使して作品を仕上げる。撮影スタイルはゴールに向かうスピード感やテンションを重視。最高の状態を作り上げ、写真に落とし込む。

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そんな3人が集まり、まずは”it boy”を選定する。フレッシュでありながら、3人が共通して納得できる”it boy”はいるのだろうか。needs+のキャスティングディレクターがセレクトしたシートを並べ、そもそも”it boy”感とは?とそれぞれの見解とイメージを抽象的な言葉で語り合う。なかなか意見がまとまらない中、小河原義経のシートに最初に反応したのは秦。「彼の顔立ちや佇まいが、以前から温めていたアイディアに絶対に合う!」という。

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岩本、堀内も賛同し、満場一致で決まった。
岩本は「外見も印象的だけど、彼自身がどういう人物なのか、とても気になる」と、さっそくインタビュー記事などの資料を集め、小河原のSNSを読み込んでいく。

堀内は「3人のフォトグラファーによって彼の違いを楽しむということだから、あまりゴチャゴチャせずに彼の役者としての魅力を引っ張り出したい」。それぞれが、自分の関心を素材に重ねてゆく。


 

"it boy"小河原義経

小河原義経は、映画やCM出演、ファッションモデルなどの幅広いフィールドで活躍し、出演したあいみょんのミュージックビデオでは大きな話題を呼んだ。茨城県出身で18歳のときに専門学校進学のため上京。20歳でファッションにはまり、友人関係を通してモデルの道へ進み、さらに役者を目指して現事務所へ。ピュアで強いまなざしや、くるくる変わる表情が印象的な23歳だ。さらに表現の幅を広げつつある彼が目指すものは?
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http://numbereight-models.jp/portfolio-item/yoshitsune-ogaha

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https://www.instagram.com/yoshitsune_ogahara_/

「正直、先のことを考えると、どうなっていても良いかなって。職業・役者というのも嬉しいですけど、所ジョージさん、北野武さんみたいな、何をやってもその人になるというような、ジャンルにとらわれない人になりたいです。でも自分の軸がないとブレてしまうから、まずは自分のやるべきことをやっていきたいですね。それはやっぱり役者だと思います。一方で最近は音楽もやりたくて、仕事で知り合った人たちとバンドを組むことになりました。上は40歳ぐらいの、年齢幅が広くて面白いバンドです。そういった意味で今は、軸を確立しつつ、将来の種をまいていく時期なのだと思います」

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いざ、撮影へ向けて

撮影前、仕込みに最も時間を費やしたのは岩本。
「小河原さんがインタビューされた記事や本人のTwitter、Instagramを拝見したのですが、言葉が詩的で魅力的でした」。そこから浮かんだテーマは「言葉を纏う」。撮影前に小河原にいくつかの言葉を手書きしてもらった。「彼の言葉を、彼の手書きの文字を、立体にして風景の中に置く」(岩本)。果たして、それはどのように実現するのだろうか。
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秦には信頼できるチームがいる。「みんなで方向性を確かめながら意見を出し合います。自分の想像の範疇を超えてくれるし、センスを信頼できる」(秦)。彼らが提案したテーマは「湿度とエスニック」。このチームに、小河原はどう入っていくのだろうか。

堀内は、鮮烈な個性を放つ小河原の「顔」に注目し、もともと好んでいた「カラフルな表現」を組み合わせる企画を提案。「”男性”が主役というのがこの企画の面白さですね。きれい、美しい、かわいいという着地を求められない」(堀内)。


さて、それぞれが表現した”it boys”とは?


本編 vol.1 秦和真 篇 へ続く


 

秦 和真Kazuma Hata

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岩本 彩Aya Iwamoto

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堀内 誠Makoto Horiuchi

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