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ムービーディレクター謝花香織インタビュー

今回は、アマナで活躍するムービーディレクター謝花香織にインタビューをしながら彼女の強み、人間性をお伝えしていきます。



ムービーディレクター  謝花香織  Kaori Jyahana

音楽、ファッションとそれぞれの映像業界で研鑽を積んだのち、2015年アマナに入社。

女性目線が求められるビューティー系の案件や企業のブランディングムービーなど幅広い案件に対応。

企画からディレクション、編集まで一気通貫に対応可能。



-映像に興味を持ったきっかけはなんだったのでしょうか?

父が映画館で映写技師をしていて、子供の頃、よく父の職場に行っていたんですね。そのとき、本編が始まる前に30秒とか15秒の短いCMがよく流れていて、しかも結構ショートフィルムっぽく作られていて。それがすごく印象的だったのがきっかけのひとつですね。


 

-そこからどのような道に進んでいったんですか?

「キャリアのスタートは音楽業界で、MVのアシスタントディレクターとして始めました。

最初は、ロケ地探しや美術がいないときは自分でセットを作ったり、お弁当の手配までする何でも屋さんでした。

ある時は『精神異常者が描いたアートを作れ』と無茶振りされて、クレヨンで謎の絵を描いたこともありました(笑)。

 


-MVはどのようなものを制作されていたんですか?

DAIGOさんのバンドBREAKERZをずっと専属でディレクターしてました。

いかにアーティストのファンに刺さるかを意識して作っていましたね。

MVは歌よりも見た目が重視されることがあるので、限られた予算の中でどのように資金を配分して見栄えを良くするかという部分はこの時代に培ったスキルだと思います。今もコンパクトで考えなくてはいけない案件もあるので、そういったところの頭の使い方はすごく生きてるかなと思いますね。

他には、一時的にフリーになったときは、AAAのメイキングディレクターなどもやりました。Avexの代表取締役会長 松浦 勝人さんに『AAAは謝花に撮らせろ』と言ってもらったこともありました!


音楽業界の経験を活かし、アマナにて制作したMV。

TOC 「過呼吸」musicvideo

【演出】謝花 香織(amana)

【撮影】松栄 憲太(amana)


▼画像中央をクリックすると動画が再生されます




-音楽業界の後はどのような道に進んだんですか?

ファッション業界では、ジャパンファッションウィークのオフィシャル映像や、シャネルの日本で行ったファッションショーの際には記録用、メディア向けの映像を手掛けるなど、なかなかできない経験を積みました。

 


-ファッションショーではどのような映像を撮られたのですか?

ショー自体の撮影に限らず、デザイナーのインタビュー映像も作っていました。

ファッションウィークって一週間あるので、◯日目のハイライトを作ったり等、撮ってすぐに出してみたいなことが多かったのでスピード感を大事にしていました。

その後、次なるキャリアとしてアマナへと入社しました。

 


-アマナでのキャリアの中で印象に残っている広告作品について教えてください。

株式会社ポーラ・オルビスホールディングスさんの「リンクルショット」という商品のリニューアル時に作った動画が印象に残ってますね。

オレンジ色を基調とした商品で、これをどう目立たせるかを考えたときに、「もう、全部オレンジで塗り替えちゃえ!」っていうアイデアが浮かびました。

「ポーラがいろんなものをオレンジ⾊に塗り替えていく」とテーマで、

いくつものオブジェを、ひたすらオレンジに塗り替えていく動画を複数作り、

発売日の1/1に合わせてカウントダウンとしてInstagramにアップしていきました。

今見ても「やっぱり可愛いな」って思いますし、楽しみながら作れたのも印象に残っていますね。



-どのような部分を意識して制作されましたか?

意識したのは、「視覚的にインパクトを与えること」と「国境を越えて伝わる可愛らしさ」です。Instagramなので日本だけでなく海外の人にも見てもらえるので、色使いやデザインに工夫を凝らして、どこでも目を引くようにしました。



リンクルショットの動画 ※抜粋 画像中央をクリックすると動画が再生されます



-撮影や編集の際に特にこだわっている点や意識している点を教えてください。

なるべく最終形に見えるように仕上げることを意識していますが、お客さんが意見を言いやすいように、少し余白を残すことも大切にしています。完璧な状態ではなく、あえて「きっと何か言うだろうな」と思う部分を残し、そこからお客さんとキャッチボールをして、意見を取り入れながらクオリティを上げていくスタイルです。ただ、見栄えの部分では、不安を与えないように「これが完成形かな」と思わせる仕上がりにはしています。

 


-仕事以外の時間の過ごし方や趣味についておしえてください!

趣味は散歩ですね。でも、よく道に迷うんです。近所でも迷うんです。「あれ、ここどこ?」ってなって、iPhoneのマップで場所を確認する瞬間が楽しいんです。昔散歩してて見つけた美味しい天ぷら屋さんも、まだ再訪問できていなくて・・・ただ、これも散歩の醍醐味かなと思っています(笑) 子どもの頃は迷子になるのが怖かったけど、今は「迷ったらタクシーで帰ればいいや」って気楽に楽しんでます。

あと、ホームセンターも大好きで、ベニヤ板や電線を眺めながら「これ何に使うんだろう?」って想像するのが楽しいです(笑)

写真は謝花家のLOVOT(らぼっと)の「ふくくま」ちゃんとのツーショット



-自分はすぐマップ見てしまうので、心が思うままに今度散歩してみます!

ホームセンターもこういうのが意外とインプットになってるかもしれませんね。

 

まとめ

インタビューを通して感じたのは、謝花が持つ「軽やかさ」と「深さ」の絶妙なバランスです。軽やかに新しいことを吸収しつつも、経験やスキルをもとにしっかりとした作品を生み出している姿勢は、とても魅力的でした。

また、印象的だったのは、仕事に対するスタイルで、クライアントとのキャッチボールを重視し、相手の意見をうまく取り入れながらも、自分のビジョンをしっかり形にしていくそのプロフェッショナリズムに感銘を受けました。

その一方で、親しみやすい性格が周りの人たちを和やかにしながらプロジェクトを進める力になっていると感じました。



編集者のひとこと

三浦 由大(Production Manager)


10月はロケやプライベートで奈良、沖縄、長野・・・と飛び回っていました。

(写真は沖縄ロケ時カメラマンに不意に撮られた一枚です。)

長距離移動や寒暖差があった中、割と元気に過ごしております。

いまだに少し暑かったり、急激に冷えたりしますのでみなさま健康第一にご自愛くださいませ。


◆近々ムービーディレクターのポートフォリオページを制作予定です。お楽しみに!


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