2024年4月、amana visualではクリエイター2名が新たな門出を迎えました。
NEW CREATOR’s FILE 第一弾では、
フォトグラファーとして活動を始めたカクユウシを紹介します。
photographer カクユウシ Kaku Yushi
被写体の奥に潜んでいる想いや言葉など見えないものの可視化を得意とする。
柔らかな声で語り掛けるような優しさを大事にし、心地良い距離感や緻密なライ ティングといった フォトディレクション能力で世界観を構築し、物語を織りなす。
時間や物語を映し出す、独創的な写真表現
カクユウシは大学で都市計画建築とグラフィックデザインを学び、 卒業後は広告業界でグラフィックデザイナーとしてキャリアをスタート。 その後、広告制作を通じて写真にも関心を抱くようになり、専門学校に入学し写真を学ぶ。 2020年にはキヤノン写真新世紀で佳作を受賞。 幅広い広告制作を実現するために、アマナに入社。
入社後は多彩な表現を求められる環境に創作意欲を掻き立てられ、 現場で多くの撮影技術を吸収し自身の作風を磨いてきた。 人物や風景だけでなく、物撮りやシネマフォトなど幅広く挑戦し、 常に時代に合わせた新たな表現を追求している。
カクユウシの最大の強みは、フォトディレクション能力と言える。 グラフィックデザイナーとしての経験から生まれる絵の構成力と、フォトグラファーとしての視点や技術を融合させ、独自の表現を生み出している。
時間の流れを映し出す最新作「THE RIVER」
「THE RIVER」は“時間の流れ”がコンセプトのムービー作品。 朝から日が暮れるまでの1日をゴミ箱の中からの視点で描かれている。 ゴミ箱の縁がまるで絵の額縁のように、人々が通り過ぎたりゴミを捨てたりする様子が映し出されているが、作品を何度も見ると、登場人物の関係性が明らかになるストーリーも隠されている。
実はこの作品は、すべてスタジオで撮影されている。ロケ撮影でなくても表現したい世界観を作り上げることができる、そういったカクユウシの技術力を裏打ちする作品に仕上がった。 写真には空や人、そして猫しか写されておらず、通常であれば太陽が逆光になるため顔が影になるが、現実との違いがあっても、この作品を見る側が思い描くであろうゴミ箱からの風景を想像して制作されている。
カクユウシ「この作品はプロップスタイリストやキャスティングなど仲間の協力を得て制作しました。チームを組むことで自分だけでは越えられない壁を乗り越えられたり、表現の幅が広がりより充実した作品を生み出すことができます。制作に情熱を持っているので、モチベーションの高い仲間との制作活動を大切にしています。今後も動画作品については新たな表現の可能性を追求していきます。」
お仕事のご依頼お待ちしております。
16 Apr 2024